色の数値化・色差測定 | イビデンエンジニアリング

G-0039

色の数値化・色差測定

分光測色計

　物の色の見え方は、物の大きさ、材質、さらには見る人によってもそれぞれ異なります。そこで、測色計を用いて物の色を数値で表すことで、色を定量化することができます。

　測色計の使用例として、耐候性試験前・後における物体の色の比較があります。耐候性試験とは、自然環境が原因となって生じる劣化への、物の耐性を調べる試験です。劣化具合を評価する方法の一つが、試験前後における物体の色の比較です。

　今回は、実際に耐候性試験を行ったサンプルと行っていないサンプルを用意し、測色計による色の比較を行いました。

■測定概要

Fig.1　①未試験サンプル

Fig.2　②耐候性試験後サンプル

目視では判断が困難な色の違いも、数値で見れば簡単に比較することが可能です。

■測定結果

　分光測色計を用いて、色の測定を行いました。

　今回は、様々な分野で最も多く使用されている表色系：L*a*b色空間を使用し、色の数値化を行いました。

得られた測定値を以下に示します。

＿

測色計を用いることにより、②試験後サンプルは①未試験サンプルと比べて

　　・明るい色に近づいた　(色褪せた)
＿＿・緑色、青色に近づいた

　ことが分かり、色の差も数値で表すことができました。

■Q&A

Q1：	測定可能な試料の大きさはどれぐらいですか？
A1：＿	φ1.5 cm以上の平らな面を持つものが望ましいです。 (測色計の測定孔がφ1.1 cm程度のためです。)

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