ソックスレー抽出+IR｜複合材繊維量受託評価

T-0011

複合材の繊維量評価

ソックスレー抽出・フーリエ変換赤外分光光度法(FT-IR)

不織布は複数の繊維を組み合わせることで製造されています。今回の対象試料は、試料全体の40 ％をガラス繊維が、残り60 ％をポリプロピレンが占めるように製造されたものです。ソックスレー抽出-重量法およびFT-IRを用いることで、原料比が正規の状態であるのかを調べることができます。また、部位によって偏りができていないかも確認します。

■外観写真・分析概要
⇒・ソックスレー抽出により、複合材の　　ポリプロピレンのみをねらって溶解することで、　　量的評価を行います。　　・抽出後の溶媒を、FT-IRで測定することにより、　　何が溶解したのかを分析します。
Fig.1 サンプル写真

■分析結果
ソックスレー抽出により、ポリプロピレンを有機溶媒に溶解して、残ったガラス繊維の重量を精秤することで、ガラス繊維含有量の確認ができました。(Table1)

Table1 ガラス繊維の定量分析結果



FT-IRにてポリプロピレンが有機溶媒に溶解したことを確認しました。(Fig.2)


Fig.2 溶解したポリプロピレンのFT-IRスペクトル

■用途例
・紙中の樹脂分の抽出・製品中のプラスチック含有比率の測定・PM(粒子状物質)のSOF(可溶性有機成分)測定

■関連規格
・JIS K 6229 ゴム溶剤抽出物の求め方(定量) ・JIS P 8224 パルプアセトン可溶分試験方法 (JIS P 8224はJIS P 8205製紙用パルプの樹脂分試験法の改訂版)

■Q&A
Q 1：抽出に使用する溶媒に制限はありますか？Ａ１：沸点が150 ℃程度までであれば安定して抽出を行えます。　　　ヒーターの最高設定温度は400 ℃となっているため、150 ℃以上の沸点に関しても　　　検討試験を行わせて頂き、判断させていただきます。 Q 2：試料量はどのくらい必要ですか？Ａ２：5 ｇ以上のご用意をお願いします。 Q 3：分析を依頼してから、どれくらいで分析結果をもらえますか？Ａ３：試料受領後、翌日起算10営業日程度でメール速報いたします。

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