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E-0015
ディーゼル排ガスのPM分析
TG-DTA、FE-EPMA、ソックスレー抽出、GC-MS、レーザーラマン等
エンジンの運転条件(トルク・回転数)によりPMの量や性質が変化します。ディーゼル排ガスのPMについて、PMそのもの、もしくはSOFやSootに分別して分析することでPMの性質がわかり由来や環境影響などを推定できます。
Table 1 分析対象と分析方法の関係
分析
対象
分析方法
分析により推定できること
PM
TG-DTA
SOFは燃料油の未燃高沸点成分が源と言われています。燃料油と比較することでSOFの由来を推定できます。
FE-EPMA
金属は燃料油の燃焼性に影響すると言われています。燃料油由来元素や含有金属元素の組成が確認できます。
ソックスレー抽出-重量法
SOF(可溶有機分)とSoot(不溶分の主体のスス)に分別して定量できます。一般にSOFが多いほど燃焼がうまくいっていないと言われています。
SOF
GC-MS
SOFは燃料油の未燃高沸点成分が源と言われています。燃料油と比較することでSOFの由来を推定できます。TG-DTAより詳細に成分分析できます。
Soot
レーザーラマン
Sootはアモルファスカーボンが主成分と考えられます。カーボン結晶状態やカーボンに結合した官能基情報が得られSOFの吸着性能などが評価できます。
FE-SEM
Sootの粒子サイズが観察できます。細かいSootは環境影響がより大きいと言われています。
●エンジンベンチ排出ガスのPMにおいて、ほぼSootの変化をとらえていると考えられSOFは TG-DTA曲線で明確に特徴をとらえられるほどの量ではありませんでした。●正確にSOFの量を求めるにはソックスレー抽出-重量法、SOFの成分の特徴をとらえるには GC-MSがより適しています。TG-DTAは、これらを簡易的に実施するのに適しています。
Fig.2 エンジンベンチ排出ガスのPMのFE-EPMA分析結果
●エンジンベンチ排出ガスのPMにおいて、Soot由来のC(炭素)の他に、O(酸素)やAl(アルミ ニウム)が多く検出されました。●FE-EPMA分析では、波長分散型X線分光器(WDS)により少量の試料で精度良く元素分析が 実施できます。
Fig.3 PMのFE-SEM画像(50,000倍) Fig.4 PMのFE-SEM画像(100,000倍)
●エンジンベンチ排ガスのPMは50nm程度の極小の粒子の集まりであることが観察されまし た。PM2.5は2.5 μm以下の粒子を示しますので、50 nmは極小のため、より人体の肺か ら血中に取り込まれやすい可能性が懸念されます。
◆排出ガスのPMのTG-DTAによるSOFの由来推定◆排出ガスのPMのFE-EPMAによる含有金属元素組成分析◆排出ガスのPMのソックスレー抽出によるSOF定量分析◆排出ガスのSOFのGC-MSによる成分分析◆排出ガスのSootのレーザーラマン分光法による成分分析◆排出ガスのSootのFE-SEMによる観察
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エンジンの運転条件(トルク・回転数)によりPMの量や性質が変化します。ディーゼル排ガスのPMについて、PMそのもの、もしくはSOFやSootに分別して分析することでPMの性質がわかり由来や環境影響などを推定できます。
SOF:Soluble Organic Fraction(可溶有機分)
Soot(スス)・・・可溶分に対して不溶分の主体のスス
Table 1 分析対象と分析方法の関係
分析
対象
分析方法
分析により推定できること
PM
TG-DTA
SOFは燃料油の未燃高沸点成分が源と言われています。
燃料油と比較することでSOFの由来を推定できます。
PM
FE-EPMA
金属は燃料油の燃焼性に影響すると言われています。
燃料油由来元素や含有金属元素の組成が確認できます。
PM
ソックスレー
抽出-重量法
SOF(可溶有機分)とSoot(不溶分の主体のスス)に分別して定量できます。一般にSOFが多いほど燃焼がうまくいっていないと言われています。
SOF
GC-MS
SOFは燃料油の未燃高沸点成分が源と言われています。
燃料油と比較することでSOFの由来を推定できます。
TG-DTAより詳細に成分分析できます。
Soot
レーザーラマン
Sootはアモルファスカーボンが主成分と考えられます。
カーボン結晶状態やカーボンに結合した官能基情報が得られ
SOFの吸着性能などが評価できます。
Soot
FE-SEM
Sootの粒子サイズが観察できます。
細かいSootは環境影響がより大きいと言われています。
●エンジンベンチ排出ガスのPMにおいて、ほぼSootの変化をとらえていると考えられSOFは
TG-DTA曲線で明確に特徴をとらえられるほどの量ではありませんでした。
●正確にSOFの量を求めるにはソックスレー抽出-重量法、SOFの成分の特徴をとらえるには
GC-MSがより適しています。TG-DTAは、これらを簡易的に実施するのに適しています。
Fig.2 エンジンベンチ排出ガスのPMのFE-EPMA分析結果
●エンジンベンチ排出ガスのPMにおいて、Soot由来のC(炭素)の他に、O(酸素)やAl(アルミ
ニウム)が多く検出されました。
●FE-EPMA分析では、波長分散型X線分光器(WDS)により少量の試料で精度良く元素分析が
実施できます。
Fig.3 PMのFE-SEM画像(50,000倍) Fig.4 PMのFE-SEM画像(100,000倍)
●エンジンベンチ排ガスのPMは50nm程度の極小の粒子の集まりであることが観察されまし
た。PM2.5は2.5 μm以下の粒子を示しますので、50 nmは極小のため、より人体の肺か
ら血中に取り込まれやすい可能性が懸念されます。
◆排出ガスのPMのTG-DTAによるSOFの由来推定
◆排出ガスのPMのFE-EPMAによる含有金属元素組成分析
◆排出ガスのPMのソックスレー抽出によるSOF定量分析
◆排出ガスのSOFのGC-MSによる成分分析
◆排出ガスのSootのレーザーラマン分光法による成分分析
◆排出ガスのSootのFE-SEMによる観察