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Q-1005
工場から学校まで 建築物の用途別アスベスト含有例を分かりやすく解説
(最終更新日:2025年3月17日)
建築物の解体や改修を検討されている皆様、アスベストの事前調査はお済みですか?
アスベストは、かつて建材として広く使用されていましたが、健康被害のリスクがあるため、現在では使用が規制されています。そのため、解体・改修を行う際には、事前にアスベストの含有の有無を調査することが法律で義務付けられています。
しかし、「どんな建物にアスベストが使われているのか」「自分の建物は大丈夫なのか」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、建築物の用途別にアスベストが実際に使われていた例を挙げながら、解体・改修前に知っておくべきことを分かりやすくまとめました。
<目次>
資料ダウンロードはこちら
アスベストは、天然に存在する繊維状の鉱物で、曲げや引張に強く、耐熱性、耐薬品性、耐久性などに優れ、かつては建材や工業製品に広く使用されていました。建材として使用される場合の目的は、主に以下の4つです。
このように、アスベストは幅広い用途で使用されていたため、現在でも多くの建築物にアスベストが残されている可能性があります。
アスベストは、建築物の用途によって使用される場所や種類が異なります。
ここでは、特殊建築物をはじめとする11種類の建築物の用途別に、アスベストが実際に使われていた例を挙げながら解説します。
※特殊建築物・・・建築基準法で定められた、不特定多数の人が利用する建築物、または防火上・衛生上特に規制すべき建築物など、周辺への影響が大きい建築物
劇場や映画館などでは、火災発生時の安全性を確保するため、耐火・防火性能の高いアスベスト建材が使用されていました。また、防音性能を高めるために、アスベストを含む吸音材が使用されているケースもあります。
公会堂や集会場などでは、劇場と同様に、耐火・防火性能と防音性能を確保するために、アスベスト建材が使用されている可能性があります。また、浴室や脱衣室を敷設しているコミュニティーセンターなどでは、結露防止のためにアスベスト建材が使用されている場合もあります。
病院や診療所などでは、患者や職員の安全を確保するため、耐火・防火性能の高いアスベスト建材が使用されていました。また、寒冷地では、断熱材としてアスベストが使用されていた場合もあります。
ホテルや旅館などでは、宿泊客の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を兼ね備えたアスベスト建材が使用されていました。
下宿や共同住宅などでは、居住者の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能や断熱性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。
学校や体育館などでは、生徒や職員の安全を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。具体的には、家庭科室・給食室・理科室(実験室)などの火気使用個所の外、ボイラー室等の機械室にも耐火・防火目的で使用されていました。また、音楽室・放送室などの吸音性が求められる部屋でも、アスベスト建材が使用されていました。
実験研究施設では、実験機器の熱や音から保護するために、アスベストが使用されていたケースもあります。
百貨店や遊技場などでは、来客者の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能や断熱性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。
工場や倉庫などでは、作業員の安全と施設の保護を目的として、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能、耐薬品性を備えたアスベスト建材が広く使用されていました。
事務所などでは、従業員の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。また、テナント等の賃貸の場合、テナントの入れ替えに伴って専有部の原状回復が行われ、内装の改修や変更が行われている場合があります。古いビルほど竣工図と建材が異なることが多く、事前調査の際には注意が必要です。
機械式立体駐車場では、一般的に上部まで含めて同一の構造で施工されていることが多いですが、最上部の直上の屋根裏側の建材には注意が必要です。
戸建て住宅では、他の建築物と比べてアスベストの使用量は少ない傾向にあります。しかし、築年数の古い住宅では、屋根材や外壁材、床下などにアスベストが含まれている可能性があります。
アスベストに関する情報は、国土交通省や厚生労働省のホームページで確認できます。
この記事では、建築物の用途別にアスベストの含有例を解説しました。
解体・改修を行う際には、事前にアスベストの含有調査を行い、安全対策を講じるようにしましょう。
参照: 建築物石綿含有建材調査マニュアル 平成26年11月
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(最終更新日:2025年3月17日)
はじめに
建築物の解体や改修を検討されている皆様、アスベストの事前調査はお済みですか?
アスベストは、かつて建材として広く使用されていましたが、健康被害のリスクがあるため、現在では使用が規制されています。そのため、解体・改修を行う際には、事前にアスベストの含有の有無を調査することが法律で義務付けられています。
しかし、「どんな建物にアスベストが使われているのか」「自分の建物は大丈夫なのか」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、建築物の用途別にアスベストが実際に使われていた例を挙げながら、解体・改修前に知っておくべきことを分かりやすくまとめました。
<目次>
2.1 劇場・映画館・演劇場・観覧場など
2.2 公会堂・集会場など
2.3 病院・診療所・児童福祉施設など
2.4 ホテル・旅館など
2.5 下宿・共同住宅・寄宿舎・独身寮・社宅など
2.6 学校・体育館・実験研究施設など
2.7 百貨店・遊技場・物販店など
2.8 工場・倉庫など
2.9 事務所
2.10 機械式立体駐車場
2.11 戸建て住宅
資料ダウンロードはこちら
アスベストの使用目的とは
アスベストは、天然に存在する繊維状の鉱物で、曲げや引張に強く、耐熱性、耐薬品性、耐久性などに優れ、かつては建材や工業製品に広く使用されていました。建材として使用される場合の目的は、主に以下の4つです。
火災が発生した際に建物の倒壊や延焼を防ぐため
室内の不快な反響音を軽減し、残響時間を調整するため
機械などを水滴から守る、もしくはカビ・菌が繁殖しにくい湿度に保つため
建物を高熱から守る、もしくは冷気の侵入を防ぐため
このように、アスベストは幅広い用途で使用されていたため、現在でも多くの建築物にアスベストが残されている可能性があります。
建築物の用途別アスベスト含有例
アスベストは、建築物の用途によって使用される場所や種類が異なります。
ここでは、特殊建築物をはじめとする11種類の建築物の用途別に、アスベストが実際に使われていた例を挙げながら解説します。
※特殊建築物・・・建築基準法で定められた、不特定多数の人が利用する建築物、または防火上・衛生上特に規制すべき建築物など、周辺への影響が大きい建築物
2.1 劇場・映画館・演劇場・観覧場など
劇場や映画館などでは、火災発生時の安全性を確保するため、耐火・防火性能の高いアスベスト建材が使用されていました。また、防音性能を高めるために、アスベストを含む吸音材が使用されているケースもあります。
2.2 公会堂・集会場など
公会堂や集会場などでは、劇場と同様に、耐火・防火性能と防音性能を確保するために、アスベスト建材が使用されている可能性があります。また、浴室や脱衣室を敷設しているコミュニティーセンターなどでは、結露防止のためにアスベスト建材が使用されている場合もあります。
2.3 病院・診療所・児童福祉施設など
病院や診療所などでは、患者や職員の安全を確保するため、耐火・防火性能の高いアスベスト建材が使用されていました。また、寒冷地では、断熱材としてアスベストが使用されていた場合もあります。
2.4 ホテル・旅館など
ホテルや旅館などでは、宿泊客の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を兼ね備えたアスベスト建材が使用されていました。
2.5 下宿・共同住宅・寄宿舎・独身寮・社宅など
下宿や共同住宅などでは、居住者の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能や断熱性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。
2.6 学校・体育館・実験研究施設など
学校や体育館などでは、生徒や職員の安全を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。具体的には、家庭科室・給食室・理科室(実験室)などの火気使用個所の外、ボイラー室等の機械室にも耐火・防火目的で使用されていました。また、音楽室・放送室などの吸音性が求められる部屋でも、アスベスト建材が使用されていました。
実験研究施設では、実験機器の熱や音から保護するために、アスベストが使用されていたケースもあります。
2.7 百貨店・遊技場・物販店など
百貨店や遊技場などでは、来客者の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能や断熱性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。
2.8 工場・倉庫など
工場や倉庫などでは、作業員の安全と施設の保護を目的として、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能、耐薬品性を備えたアスベスト建材が広く使用されていました。
2.9 事務所
事務所などでは、従業員の安全と快適性を確保するため、耐火・防火性能、断熱性能、防音性能を備えたアスベスト建材が使用されていました。また、テナント等の賃貸の場合、テナントの入れ替えに伴って専有部の原状回復が行われ、内装の改修や変更が行われている場合があります。古いビルほど竣工図と建材が異なることが多く、事前調査の際には注意が必要です。
2.10 機械式立体駐車場
機械式立体駐車場では、一般的に上部まで含めて同一の構造で施工されていることが多いですが、最上部の直上の屋根裏側の建材には注意が必要です。
2.11 戸建て住宅
戸建て住宅では、他の建築物と比べてアスベストの使用量は少ない傾向にあります。しかし、築年数の古い住宅では、屋根材や外壁材、床下などにアスベストが含まれている可能性があります。
アスベストに関する情報は、国土交通省や厚生労働省のホームページで確認できます。
まとめ
この記事では、建築物の用途別にアスベストの含有例を解説しました。
解体・改修を行う際には、事前にアスベストの含有調査を行い、安全対策を講じるようにしましょう。
アスベストに関する情報は、国土交通省や厚生労働省のホームページで確認できます。
参照: 建築物石綿含有建材調査マニュアル 平成26年11月