電子基板含有ハロゲン分析|ｲﾋﾞﾃﾞﾝｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ㈱

C-0014

電子基板含有ハロゲン分析

抵抗加熱式石英管燃焼-イオンクロマトグラフ分析(IC)

近年、環境問題への意識の高まりから、ハロゲンフリー(ハロゲンを含まない材料)への転換が進められています。抵抗加熱式石英管燃焼-イオンクロマトグラフ法にて材料のハロゲンを測定することができます。例として、携帯、パソコン(新型)、パソコン(旧型)に搭載されている電子基板を取り出し、ハロゲンフリーであるか確認できます。

■外観写真・分析概要
試料を燃焼させて発生したガスを捕集液にトラップし、イオンクロマトグラフ法にて測定を行いました。

Fig.1 携帯電話　　　　　Fig.2 パソコン(新型) 　　Fig.3 パソコン(旧型)

■分析結果
Table 1 電子基板ハロゲン含有量


規格のハロゲンフリーの共通定義：・塩素（Cl）含有率：0.09 wt％（900 ppm）以下・臭素（Br）含有率：0.09 wt％（900 ppm）以下・塩素（Cl）及び臭素（Br）含有率総量：0.15 wt％（1500 ppm）以下

詳細はTable 1を参照下さい(規格超過を赤字で表示しています)。以上の結果より、携帯とパソコン(新型)はハロゲンフリーであることが確認できました。パソコン(旧型)は、ハロゲンフリーではないことが確認できました。

■用途例
◆CFRPの含有ハロゲン分析 ◆樹脂・セラミックスの含有ハロゲン分析 ◆はんだ材料の含有ハロゲン分析 ◆RPFの含有ハロゲン分析

■関連規格
◆社団法人日本電子回路工業会(JPCA)：JPCA-ES0206、JPCA-HCL21 ◆国際電気標準会議(IEC)：IEC61249-2-21 ◆米国電子回路工業協会(IPC)：IPC4101B ◆JIS R1616 ◆JIS R1603 ◆JIS R9301 ◆JEITA ET-7304 ◆JIS K7392 ◆JIS Z7302 ◆ASTM D5987 ◆ASTM D7359

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