分析ジャンル別
評価・計測・信頼性試験
環境分析
E-0005
繊維カスの組成分析
フーリエ変換赤外分光光度法(FT-IR)・走査型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分光法(SEM/EDX)
単一組成でない繊維カスを除去するために、重量分析や機器分析など、いくつかのアプローチで組成を調べます。 | |||||
■外観写真・分析概要 | |||||
金属の研磨工程において繊維カスが発生するので、その組成を調べてカスを除去できる工程を検討します。 | |||||
■分析結果 | |||||
FT-IR分析、SEM-EDX分析などを組み合わせて、繊維カスの定性・定量分析を行いました。(Table 1) | |||||
Fig.1 水不溶性物質のFT-IR分析 | Fig.2 水溶性物質のSEM-EDX分析 | ||||
Table 1 繊維カスの定性・定量分析結果 | |||||
「繊維カス」は油分31 %、ポリエチレン繊維42 %と、水に溶けない成分で7割を占める事が分かりました。これらを除去するのは、有機溶剤もしくは界面活性剤を使用した洗浄、フィルターなどによる物理的な除去が有効と推測します。 |