アスベスト（石綿）分析 | イビデンエンジニアリング

Q-0001

アスベスト分析

建材製品中のアスベスト含有率測定方法 (JIS A 1481)

■アスベストとは

＿アスベストは石綿 (いしわた、せきめん) とも呼ばれる天然の鉱石です。
　耐熱性、防音性、紡織繊維性が高く、安価で入手できたことから、建築材料や工業材料として広く使用されていました。

Tab.1　アスベストの種類

分類	石綿名	備考
蛇紋石族	クリソタイル (白石綿)	ほぼすべての石綿製品に使用されていて、世界で使用された石綿の約9割を占めると言われています。
角閃石族	クロシドライト (青石綿)	クリソタイルに比べ毒性が高く、1995年に製造、使用が禁止されました。
	アモサイト (茶石綿)	クリソタイルに比べ毒性が高く、1995年に製造、使用が禁止されました。
	アンソフィライト	2008年より分析対象として追加されました。
	トレモライト
	アクチノライト

　建材中のアスベストは、建築物の改修・解体作業において飛散し、作業者に肺線維症 (じん肺)、悪性中皮腫、肺がん等の健康被害をもたらす可能性があると指摘されています。
　2021年4月から、建物の解体・改修前のアスベスト事前調査の報告が義務化されました。
(アスベスト調査の対象となる工事のケースについてはこちら　→)

■調査・分析のご案内

イビデンエンジニアリングは、アスベストに関するトータルサポートを致します。
解体・改修前の書面調査解体・改修前の現地調査、サンプリング (空気中アスベストも対応します）分析 (※お客様による採取・郵送試料にもご対応致します) 事前調査報告書作成

■調査対象について

Fig.3 examples of surveyed building materials

Tab.2　特定建築材料の分類

分類	石綿を含む可能性がある建築材料の例	飛散性 (発じん性)
石綿含有吹付材 (レベル1建材)	吹付け石綿石綿含有吹付けロックウール (乾式) 湿式石綿吹付け材 (石綿含有吹付けロックウール (湿式)) 石綿含有吹付けバーミキュライト石綿含有吹付けパーライト　　　　　　　　　　など	非常に高い
石綿含有保温材等 (レベル2建材)	【石綿含有耐火被膜材】耐火被膜板けい酸カルシウム板第2種	高い
	【石綿含有断熱材】屋根用折板裏石綿断熱材煙突用石綿断熱材
	【石綿含有保温材】石綿保温材けいそう土保温材バーミキュライト保温材パーライト保温材不定形保温材　　　　　　　　　　　　　など
石綿含有成形板等 (レベル3建材)	スレートボードスレート波板押出成形セメント板けい酸カルシウム板第1種住宅屋根用化粧スレートスラグせっこう板パーライト板パルプセメント板せっこうボードロックウール吸音天井板ソフト巾木ビニル床タイル長尺塩ビシートフリーアクセスフロア板セメント円筒セメント管パッキン　　　　　　　　　　　　など	比較的低い
石綿含有仕上塗材 (レベル3建材)	建築用仕上塗材 ※施工方法問わずレベル3建材扱い。ただし、石綿含有吹付パーライト、石綿含有吹付バーミキュライトはレベル1建材扱い。建築用下地調整材	比較的低い