分析ジャンル別
評価・計測・信頼性試験
環境分析
S-0009
レーザーラマン分光光度法による炭素材料の評価
レーザーラマン分光光度法
レーザーラマン分光光度法は、物質の同定だけでなく、炭素材料の構造分析にも有効です。 | |||
■外観写真・分析概要 | |||
DLC、フラーレン、グラファイト、カーボンナノチューブ、ダイヤモンドは良く知られた炭素材料です。炭素材料のラマンスペクトルには、1360cm-1付近と1580 cm-1付近にラマンピークがあり、それぞれDバンド、Gバンドと呼ばれています。炭素材料の構造により、この2つのピークの強度比やバンド幅、ピーク位置が変化することから、種々の炭素材料の評価に用いられます。 |
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Fig.1 炭素材料別ラマンスペクトル | |||
■分析結果 | |||
Fig.2は、炭素材料(グラファイト)のラマンスペクトルです。スペクトルには、グラファイトに共通して現れるGバンドとグラファイト構造の乱れ・欠陥に起因するDバンドが見られます。DバンドとGバンドのピーク強度比や半値幅から、グラファイトの結晶性や品質を評価することができます。
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Fig.2 DバンドとGバンド |